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[最新動画] 一見意味のなさそうな時間に見出す価値



フォーレ作曲「即興曲第5番」の演奏を公開しました。


ぜひご覧ください☺️



↓YouTube 動画URL↓


5曲あるこの即興曲というジャンルの中で、


私が一番初めに触れた作品です。


それは数年前のパリ留学時代でしたが、


瞬く間に表情を変えるハーモニーに


暗譜が全然はかどらなかった記憶が。笑


形としては目には見えない


感情や流れみたいなものの存在を感じられるような、


そんな作品です。



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私自身、要らない物を潔く処分できるタイプなので元々物は少ない。


しかし、家族の物を含めると


長年使わずに眠っていた品が家にはたくさん。


とはいえ、捨ててしまうのは勿体ないような


まだ十分に使えるものもたくさんあったので、


状態の良いものは譲ることにした。




それにあたり、


こんなに入念に観察したことは無いのではないか、


というくらい色々な素材に触れた。




でも、ふと我に返り、


「この時間、もっと有効に使える可能性もあるのに、何をしているんだろう」


と思う瞬間も。


そう思った時に、


この時間に意味を持たすとしたら、


一体何があるだろうかと考えた。




実際、


それらの時間無しでは感じることのなかったであろう


たくさんの質感を認識した。




革製品では色の変化、しわの味わい、匂い、


経年劣化だけでなく、経年美化を垣間見たり。


衣類などの生地、縫い目、ほつれ、糸の重なり。


本にしろ、色褪せ、しわ、擦れ、、、


紙の隅々までじっくり眺めたり。




綺麗・汚いとかでなくそれ以上に、


様々な質感を探ることに神経が行き渡っていた。


そして、そこで得た質感の引き出しや、


そういうものに思いを馳せる習慣は、


表現したい音色に還元されるような、良い蓄積を実感している。




一見価値のなさそうな時間の中にも、


捉え方次第で、


いくらでも意味を持たすことができる。


それを


要らない物を処分する時間が


再認識させてくれたのだった。




と、美しく繕っているが、


「無駄な時間を過ごしていると思いたくない」


という、持ち前の負けず嫌い的発想が発動しただけかもしれない。


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次の演奏動画は、8/31(月)にアップ予定です!

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